ニューヨーク市、馬車観光を禁止へ?2028年廃止案と動物福祉・安全性の課題
2026.10.20 USAニュース
📍 NYCの名物、馬車観光に幕? ニューヨーク市が廃止へ向けて前進

セントラルパークの風景として親しまれてきた馬車観光が、ニューヨークから姿を消すかもしれません。ゾーラン・マムダニ市長と市議会のジュリー・メニン議長が、市内での馬車営業を禁止する法案について合意したと、英紙「The Guardian」が2026年10月14日に報じました。
法案が成立すれば、2028年6月から馬車の営業が違法となる見通しです。市議会では10月22日に採決が予定されています。
🐎 廃止を後押しした動物福祉と安全性の問題
セントラルパークの馬車は、観光客に人気のアトラクションである一方、長年にわたり動物愛護の観点から批判を受けてきました。2020年以降、馬が死亡する事故が複数発生し、馬車の運行中に倒れるケースも報告されています。
さらに、2026年夏には馬車から投げ出された18歳の観光客が死亡。この事故をきっかけに、馬車廃止を求める動きが強まりました。
メニン議長は、馬車が市民や観光客の安全にとって看過できないリスクになっていると指摘。市の伝統を尊重しながらも、公共の安全、動物福祉、そして都市の将来を優先する姿勢を示しています。
📌 課題は、馬車業界で働く人々の生活
一方、廃止に向けて解決すべき課題もあります。馬車の運転手や事業者にとって、これは長年の仕事と生活基盤に関わる問題です。労働組合は、特に移民家庭を含む運転手たちの生計が脅かされるとして、十分な経済的支援を求めています。
法案には、運転手向けのキャリア相談や新たな就職先の紹介を行う移行支援プログラムが盛り込まれています。また、馬車事業の所有者への補償制度も検討対象です。
馬についても、廃止後の扱いに配慮し、食肉処理目的での売却や輸送、別の馬車事業への売却を禁止する内容が含まれています。
ただし、労働組合側は支援策が不十分だと批判しており、市長が最終的に法案へ署名するか、内容が修正されるかは現時点で確定していません。
🌿 NYで暮らす私たちが考えたいこと
ニューヨークでは、長く愛されてきた街の風景であっても、安全性や動物の権利、働く人々の暮らしとのバランスを問い直す動きが進んでいます。観光都市としての魅力を守ることと、時代に合った価値観を取り入れること。その両立は、これからのNYのあり方を考えるうえでも大切なテーマです。
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元記事リンク:The Guardian|New York City moves to ban horse-drawn carriages





